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【レポート】世界が注目する食の祭典、FOODEX JAPAN 2025

Tomoko Kato    Tokyo 28 Marzo ,2025

 

アジア最大級の国際食品・飲料展「FOODEX JAPAN 2025」が、3月11日から14日まで東京ビッグサイトで開催されました。世界74カ国・地域から食品・飲料メーカー、商社が2930社(国内:949社、海外:1981社)、3,738ブース(国内:1,354ブース、海外:2,384ブース)が出展し、国内外から食品バイヤー、購買担当者などの来場者数は72,151人。会場は、まさに世界の食文化が勢揃いしていました。

筆者は、スペインワインと食文化を専門とするジャーナリスト兼インポーターとして、スペインブースを中心に取材しつつ、今回は日本ワインとスペイン産オリーブオイルの専門セミナーにも参加し、食の最新動向を探りました。  

スペインブースの注目食材(アルメリア以外)  

奥深いハモン・セラーノ 

スペイン食文化を代表する生ハム、ハモン・セラーノは、熟成期間や飼育環境によって風味が大きく異なります。今回のFOODEXでは、スペイン国内のさまざまな地域から選りすぐりの生ハムが紹介されていました。長期熟成のものはナッツのようなコクが際立っていました。 

スペイン産ビーフの可能性

スペイン産の高品質なビーフも注目を集めていました。近年、ヨーロッパで高く評価されているスペイン産の熟成牛は、日本市場でも人気が高まりつつあります。 スペイン産牛肉の専門職間連携団体PROVACUNO(1997年設立)の出展ブースでは、ミシュランの星付きシェフ2名が登場し、料理ショーとワークショップを開催。魅力的な試食とレシピも公開しました。

Instagram:https://www.instagram.com/wonderfulbeefjp/

YouTube:https://youtu.be/hqgASInk-YM

日本公式サイト:https://wonderfulbeef.eu/?lang=ja

ハビエル・エステベス(写真:左)マドリッドにある「La Tasqueria」というレストラン(ミシュラン1星)のオーナーシェフ。内臓肉の調理を得意とし、彼のレストランのメニューの9割は内臓を使った料理。今回のFOODEXでは、牛肉の様々な部位を使った以下3品のタパスを披露しました;

「牛ホホ肉のタコス」「牛ヒレ肉のタルタル」「牛タンのエスカベチェ」

ミゲル・カレテロ氏(写真:右)マドリッドにある「Santerra」というレストラン(ミシュラン1星)のオーナーシェフ。王道フレンチはもちろんスペイン料理のテクニックを自在に使いながら、世界中の食材や調味料を見事に融合させる魔術師。マドリッドフュージョン(欧州最大の食の祭典)で最優秀コロッケ賞を受賞。今回のFOODEXでは、牛肉の異なる部位を使って以下3品のタパスを披露しました

「牛スネ肉のグリーンカレー」「牛ヒレ肉のウェリントン風」「牛肩ロースのローストビーフ」

牛ホホ肉のタコス

牛ヒレ肉のタルタル

牛タンのエスカベチェ

牛スネ肉のグリーンカレー

牛ヒレ肉のウェリントン風

牛肩ロースのロースト

3. 【特集】アルメリア県の生産者とその食材

スペイン・アンダルシア州アルメリア県は、乾燥した気候の中で、標高の違いが生み出す特別なテロワールを持つ地域でもあります。今年のFOODEXでは、アルメリア県の生産者たちが初来日し、さまざまなワインと食材を紹介しました。  

前夜のプレスイベントで彼らと交流していたこともあり、展示会本番ではより詳しい話を聞くことができました。アルメリア県はスペインの中でもとくに農業が盛んな地域です。ワイン、オリーブオイル、ナッツ、サラミ、ジャムなど、土地の個性を生かして魅力的な食材を紹介していました。

【レポート】「SABORES DE ALMERÍA」アルメリアの食文化が東京に集う夜

左からFernando Gimenez氏(Vicepresitdente Diputación)、 Jeronimo Parra氏(Camara de Comercio)、Carlos Sanchez氏(Diputodo de Sabores)

各生産者の紹介

アルメリアの食材は、土地の自然環境と深く結びついており、日本市場での認知度をさらに高める価値があると感じました。  

4. 専門セミナーで得た視点:国産ワインとスペイン産オリーブオイル 

日本ワインの繊細な魅力 

 

TOP PRODUCER STAGE/FOODEX WINEでは、ソムリエ田崎真也さんと山梨県ワイン酒造組合会長勝沼醸造株式会社 代表取締役有賀 雄二さんの講演を拝見しました。日本のワイン産業は近年飛躍的に成長しています。講演の中で「日本のテロワールの考え方が定着してきた影響からスタンダードのレベルが高くなった」、「北海道や長野の気候がいい状況に変わってきており、世界も注目している」という嬉しい事実も知ることができました。さらに、ここでしか飲めないワインの試飲も。スペインワインとは異なるスタイルですが、「テロワールを反映したワイン造り、ワインはブドウが大切=農業である」という哲学には共通点があります。

「人と自然のかかわりがワイン」とおっしゃった有賀さんの言葉が心に響きました。

【日本ワイン】山梨県産ソワノワール

【日本ワイン】

ド・モンティーユ&北海道 ピノ・ノワール 探

ソムリエ 田崎真也さんと筆者

スペイン産オリーブオイルの品質向上 

 

スペインは世界最大のオリーブオイル生産国であり、その品質は年々向上しています。今回のセミナーでは、スペインパビリオンにて日本オリーブオイルソムリエ協会の多田理事長による貴重なセミナーが開催されました。最新の産地情報に加え、実際のテイスティングは7品種と盛りだくさん。アンダルシア州を中心としたオイルから、味わいの違いや風味の奥深さを実感しました。  オリーブオイルの講座が初めての方にもわかりやすく、筆者のようなソムリエにも学びを与えてくれる濃厚なひとときでした。

 5. FOODEX JAPAN 2025を通じて見えたスペイン食材の存在感

 

FOODEX JAPAN 2025を通じ、スペイン食材の品質の高さと独自の個性を改めて感じる機会となりました。今回は、日本ワインやスペイン産オリーブオイルのセミナーも参加でき、ワインと食文化をより広い視点で考えることができる貴重なひとときにもなりました。

すでに高い評価を得ているスペインのワイン、オリーブオイル、熟成食材に加え、今回のレポートは、アルメリア県にフォーカスしました。アルメリア県の生産者たちが初来日し、商社、シェフ、ソムリエと直接対話しながらテイスティングを行ったことは、大きな意味を持つものだったと言えるでしょう。

実際に生産者とお会いするのが大切だと思うのは、まだそこに訪れたことのない私たちが、その土地で暮らす彼らから語ってもらえることで、感じられる何かがあるからではないでしょうか。距離があるからこそ対面でのやりとりは、目の前の味わいが、生産者自身が語る言葉とともにより深い印象を残すと考えるからです。

筆者自身も実際にテイスティングを重ねる中で、アルメリア県の食材が持つポテンシャルの大きさを改めて実感しました。日本市場において魅力が伝わることで、より注目が高まる地域として、これからの展開に期待が増しています。

通訳の紘子さん

ORO DEL SIERTO (左)、MASIAのマテウ・ビジャレットシェフ(真ん中)

通訳の山下あやさん(左)、カサデマチャさん(真ん中)、通訳の紘子さん(右)

会場のビッグサイト

日本オリーブオイルソムリエ協会
多田理事長(左)と遠藤校長(右)

当日の通訳をされたEL AZULの青木 亜矢子さん(右)と筆者

ペアリングマイスター®
森上 久生(もりがみ ひさお)氏

最後に、今月もニュースレターに新しい読者の方々が増えているので私たちがこのようなプロ向けの展示会を取材・レポートする理由も少し、お伝えします。こういったレポートは展示会に参加が難しかったプロの方々に様子をお伝えしたいのはもちろん、プロしか入れないイベントだからこそ消費者の皆さんにも、商社や飲食業の方々が新しい味わいを届けてくれるきっかけを知っていただけたらと考えるからです。

「この味わいを紹介してみたい!」、「あのお客様が味わったら、すごく喜ばれるかもしれない・・・」そう、思える味わいとの出会いは、食の世界にいる方々にとって貴重なことだと思います。いつでもあることではないからです。

今後もジャーナリストとして国内とスペイン現地から取材活動を通じ、皆さんにスペインワインと食材の面白さ、その背景にあるスペイン食文化の魅力を広く伝え、その可能性を探求し続けていきたいと考えています。

スペインワインと食協会とは

スペインワインと食協会は、「スペインワインと食文化を囲み、高品質なスペインの魅力を皆さまと体感すること」を原点に、一過性ではないスペインブームを築く活動をしています。今後もスペインワインと食を真ん中に、新しい取組みや情報をご提供して参ります。

スペインワインと食大学運営 スペインワインと食協会(日本事務局/(株)LA PASION加藤 スペインオフィス/原田)

WEB:spainwinefood.org E-MAIL: info@spainwinefood.org

 


スペインワインと食協会プロデュース「スペインワインと食大学」とは

企業と一般の人々のプラットホームとなるオトナの学び場「スペインワインと食協会(=スペ食大学)」を開催しています。

多くの人に知られていない「スペインワインと食」を見る、聞く、味わう、体験と、五感を使い楽しみながら、その業界の一流講師による貴重な講義を体験できます。ここでしか得られないリアルイベントならではの仲間との出会いは一生の宝物です。

今年も「スペインワインと食」に関する情報を、日本とスペインから、イベントの告知も含めて発信してまいります。最新情報をいち早く知りたい方は、毎週金曜日に配信しているスペインワインと食協会のニュースレター「LOHASPAIN」をご活用いただけたら幸いです。無料購読はこちらから

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スペインワインと食協会 加藤智子/ PERIODISTA DE AGE TOMOKO KATO

福岡県出身のジャーナリスト、インポーター。シェフ、パティシエ、ワイン販売など多様な経験を積み「アクアパッツァ」で広報・PRを担当。レストラン経営の視点からブランド戦略を学び、スペイン食材輸入・販売の(株)LA PASIONを設立。2011年に「スペインワインと食協会」を創設。スペインワインと食、ライフスタイルを軸に数々のプロモーションイベントや講座を企画プロデュースし、テイスティング・食育講師としても活動。ジャーナリストとして取材・執筆を行い、毎週配信のニュースレターの読者が拡大。企業や行政からの取材依頼が継続し、アンダルシア州政府の招聘を受け、世界最大級の展示会でプレス取材を担当。 今年もスペインでのプレスツアーに参加予定。「LOHASPAIN」WEBマガジン編集長。オリーブオイルソムリエ®。

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