【レポート】世界一のワイン産地、カスティーリャ・ラ・マンチャ州の魅力を堪能するマリアージュセミナー
Tomoko Kato Tokyo 13, December ,2024
2024年10月17日、日比谷パレスにてIPEX カスティーリャ・ラ マンチャ州政府貿易振興会による「カスティーリャ・ラ・マンチャ州ワイン・マリアージュセミナー」が開催されました。昨年も大好評だったというこのイベントは、スペイン中央部のラマンチャ州の豊かなワインを、日本の繊細な食材と組み合わせるという贅沢な試みです。10社のワイナリーから厳選されたワインと料理のマリアージュに参加者は感動のひとときを過ごしました。
以下、セミナーの魅力を5つのステップでお伝えします。
1: ラマンチャ州の魅力を知る
イベントの冒頭では、Tinc ganaのシェフソムリエである菊池貴行氏が、ラマンチャ州の特徴を解説しました。カスティーリャ・ラ・マンチャ州は、スペインの中央部に位置し、ワイン生産量では世界一を誇ります。その背景には、以下のような独特の地理と気候があります。
・高地と気温差: 海抜650m以上の標高に加え、昼夜の寒暖差が激しい環境。
・豊富な日照量:年間3,000時間以上の太陽の光がブドウを育てます。
・歴史と伝統:約500のワイナリーが広大なブドウ畑でワインを生産。
「土壌+気候+歴史と伝統=高品質ワイン」という公式がその全貌を語ります。
2: ワインと料理の調和を体験
セミナーの中心は、10本のラマンチャワインとそれぞれに合わせた料理のマリアージュ。それぞれのワインにこの日のために考案された料理が用意されました。まさに「ワインと食の瞬間の美しさ」です。菊池氏の解説とともに堪能しました。
たとえば、爽やかな酸味の白ワインには、柚子を使った魚料理が合わせられました。また、力強い赤ワインには、和牛ローストが赤味噌のソースで調えられ、日本とスペインが見事に融合した味わいでした。
3: ワイナリーの紹介
ここで、今回登場した10種のワインと合わせられた料理をご紹介します。それぞれのワイナリーが持つ特徴的な1本をテイスティングすることで、ラマンチャ州の多様性を肌で感じることができました。
プエンテ・デ・ルス・ソーヴィニョン・ブラン(PUENTE DE RUS SAUVIGNON BLANC)
ワイナリー:ボデガス プエンテ デルス(Bodegas Puente de Rus)
ブィンテージ:2023
タイプ:White young wine
品種:100% Sauvignon Blanc
アルコール:13%
備考:D.O. La Mancha
Bodegas Puente de Rus
San Clemente, Cuenca
1.三種のキノコのデグリネゾン
Déclinaison de setas- 3 variedad de seta en diferentes preparaciones
ラ・ドンセリャ・デ・ラス・ヴィニャス:シャルドネ(LA DONCELLA DE LAS VIÑAS CHARDONNAY)
ワイナリー:ボデガス・ファミリア・コネサ(BODEGAS FAMILIA CONESA)
ヴィンテージ:2023
タイプ:White still wine
品種:100% Chardonnay
アルコール:12.5%
特徵:VTC TIERRA DE CASTILLA
BODEGAS FAMILIA CONESA (WORLD FRUITS COMPANY SL)
Torre-Pacheco, Murcia www.familiaconesa.com
2.生ハムとルッコラオリーブオイル
Jamón y rúcula con aceite de oliva EXV
センティール・ティント・オーガニック(SENTIR TINTO ORGANIC)
ワイナリー:ビルヘン・デ・ラス・ビニャス・ボデガ・イ・アルマサラ(Virgen de las Viñas Bodega y Almazara)
ヴィンテージ:N/V
タイプ:Young
品種:70% Tempranillo、30% Cabernet-Sauvignon
アルコール:13.0 %
特徴:VdT Castilla
VIRGEN DE LAS VIÑAS BODEGA Y ALMAZARA SCCM
Tomelloso, Ciudad Real www.vinostomillar.com
3.漬け鮪のレアグリル
Atún adobado en salsa de soja y Sake sellado a la parrilla
ラ・スエルテ・デ・アラヤン・アルビリョ・レアル(LA SUERTE DE ARRAYÁN ALBILLO REAL)
ワイナリー:ボデガス・アラヤン(BODEGAS ARRAYÁN)
ヴィンテージ:2023
タイプ:Fermented and aged in Barrels
品種:100% Albillo Real
アルコール:14.5%
特徴:DOP Mentrida、10 months in French Cask
BODEGAS ARRAYÁN SL
Madrid, Madrid https://arrayan.es/
4.丸茄子の白味噌田楽
Miso dengaku de Berenjena redonda
ア・トノ(A TONO)
ワイナリー:ボデガス・ベルドゥーゲス(BODEGAS VERDUGUEZ)
ヴィンテージ:-
タイプ:MOJITOm(モヒート)
品種:-
アルコール:5.50 %
BODEGAS VERDUGUEZ, S.L.
Toredo, Villanueva de Alcard
5.柚子香る冷やし大根
Daikon (rábano blanco japonés) cocido al estilo “oden” con aroma a yuzu servido frío
ボバル・デ・ロス・60’s(BOBAL DE LOS 60’s)
ワイナリー:ベガ・モラゴナ(VEGA MORAGONA)
ヴィンテージ:2021
タイプ:9 months in oak
品種:100% Bobal
アルコール:14.0%
特徴:D.O Ribera del Jucar
MAJUELOS IBERIA SL
Venturada, Madrid
6.鶏と牛蒡の照り焼きつくね
Albóndigas de pollo y bardana con salsa de TERIYAKI
SF モナストレル・ロブレ(SF MONASTRELL ROBLE)
ワイナリー:ボデガス・サン・ディオニシオ(Bodegas San Dionisio)
ヴィンテージ:2022
タイプ:Roble
品種:100% Monastrell
アルコール:14.0%
特徴:D.O.P Jumilla、4 months oak aging
BODEGAS SAN DIONISIO S COOP DE C- LM
Fuente-Álamo, Albacete WWW.BODEGASSANDIONISIO.COM
7.鴨のパストラミブルーベリーのコンフィチュール
Pastrami de pato con mermelada de arándanos
ビーニヤ・エル・セニョリート・デ・エルカビオ(VIÑA EL SEÑORITO DE ERCAVIO)
ワイナリー:ボデガス・マス・ケ・ビノス(Bodegas Más Que Vinos)
ヴィンテージ:2021
タイプ:special reserve red
品種:100% Tempranillo (Cencibel)
アルコール:14.5%
特徴:Vino de la Tierra de Castilla、9 month in amphora & 9 month in French oak barrel & 12 month in bottle
MAS QUE VINOS GLOBAL SL
Dosbarrios, Toledo WWW.BODEGASMASQUEVINOS.COM
8.黒豚のメンチカツフレッシュトマトのソース
Menchikatsu (filete elaborado a base de carne picada y empanado)de carne de cerdo de capa negra con salsa de tomate fresco
アブエロ・パコ(ABUELO PACO)
ワイナリー:ボデガス・ロメロ・デ・アビラ・サルセド(BODEGAS ROMERO DE AVILA SALCEDO)
ヴィンテージ:2016
熟成区分:Reserva
品種:60% Tempranillo、40% Syrah
アルコール:14.5 %
特徴:D.O. La Mancha、
12 months of aging in amphora. 15 months of aging in French and American oak barrels.
BODEGAS ROMERO DE AVILA SALCEDO SOCIEDAD LIMITADA
Solana (La), Ciudad Real HTTPS://BODEGASROMERODEAVILA.COM/
9.スペイン産仔羊の角煮木の芽の香り
Guiso de cordero español (Agnei Iberico) elaborado a fuego lento
Aroma de Kinome (pimienta picante y aromática autóctona de Japón)
ラ・バイロンガ(LA BAILONGA)
ワイナリー:ボデガス・エル・プログレン(BODEGAS EL PROGRESO)
ヴィンテージ:2023
熟成区分:YOUNG – SPARKLING SANGRIA
品種:100% TEMPRANILLO
アルコール:7.0%
特徴:-
EL PROGRESO S.COOP DE C-LM.
Villarrubia de los O, Ciudad Real WWW.BODEGASELPROGRESO.COM
10.柑橘のムース
Mousse de cítricos
スペインワインと食協会 推奨レストランでもある東京・市ヶ谷の「Tinc gana(ティンガナ)」@tinc_gana_tokyo
シェフソムリエ菊池貴行さん@takayukikikukikuchi(左)とアカデミー・デュ・ヴァン 森本知佐子先生 @chisako_carmen_(右)
4: 感動のマリアージュ
料理とワインが織りなす調和の妙を、参加者は存分に楽しみました。菊池氏が語ったように、「なぜこのワインとこの料理なのか」というストーリーがしっかりと計算されている点が、このマリアージュならではの特別さを際立たせています。
順序の美学
軽やかな白から始まり、徐々に重厚な赤へと進むなか、そこにモヒートやスパークリングサングリアが登場する構成は、まるで映画のようでした。料理もワインに寄り添う形で、互いを高めあい、余韻を楽しめる内容となっていました。一瞬で終わってしまうような感覚の中で、料理とワインの印象を残すことができる。これほどまでに計算された体験は、他ではなかなか味わえません。
5: フリー試飲会でさらなる発見
マリアージュセミナー終了後、1階にてでフリー試飲会が開催されました。参加者は各ワイナリーの担当者と直接話しながら、日本に輸入されていないワインを試飲。生産者のワインづくりに対する想いや哲学、それぞれのワインが持つストーリーを聞くことができました。まだまだ知られていないラマンチャ州のワインの魅力をヒシヒシと感じられる時間となりました。
・最後に
今回のマリアージュセミナーは、カスティーリャ・ラ・マンチャ州のワインの多彩な魅力を知り、日本の食材と組み合わせた新しい味覚の世界を堪能する特別な体験でした。スペインレストランはもちろん、料亭や小料理屋さんといった和食店にもぜひおいていただきたい。そんな味わいに出会えたからです。わたしたちの日常の食卓、これからのパーティーシーズンにも大切な方々やお友達に集合をかけられるような「主役になるラ・マンチャワイン」。1種類でも多く、日本に入荷されることを待つばかりです。
スペインワインと食協会とは
スペインワインと食協会は、「スペインワインと食文化を囲み、高品質なスペインの魅力を皆さまと体感すること」を原点に、一過性ではないスペインブームを築く活動をしています。今後もスペインワインと食を真ん中に、新しい取組みや情報をご提供して参ります。
スペインワインと食大学運営 スペインワインと食協会(日本事務局/(株)LA PASION加藤 スペインオフィス/原田)
WEB:spainwinefood.org E-MAIL: info@spainwinefood.org
スペインワインと食協会プロデュース「スペインワインと食大学」とは
企業と一般の人々のプラットホームとなるオトナの学び場「スペインワインと食協会(=スペ食大学)」を開催しています。
多くの人に知られていない「スペインワインと食」を見る、聞く、味わう、体験と、五感を使い楽しみながら、その業界の一流講師による貴重な講義を体験できます。ここでしか得られないリアルイベントならではの仲間との出会いは一生の宝物です。
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スペインワインと食協会 加藤智子/ PERIODISTA DE AGE TOMOKO KATO
福岡県出身のフードジャーナリスト。1997年からシェフ、パティシエ、ワイン販売など多岐にわたるポジションを経験。レストラン「アクアパッツァ」広報・PRとして活躍した後、スペイン食材輸入専門のLA PASION[現:(株)LA PASION]を立ち上げ、2011年には「スペインワインと食協会」を設立。オリーブオイルを取り入れたライフスタイルを提案し、テイスティング・食育講師としても活動。2016年からフードジャーナリストとして執筆も手がける。毎週配信のニュースレターに読者が増え続け、企業や行政からスペインワインと食関連の取材依頼が殺到している。「LOHASPAIN」WEBマガジン編集長。オリーブオイルソムリエ®。
