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世界No.1レストランと機能素材ブランドSOSAが導く、食の最前線〈前編〉

Tomoko Kato    Tokyo 18 Abril ,2025

 

世界が注目する、唯一無二の食のスペシャルイベント

2025年3月12日と13日の夜、東京・市ヶ谷にて、料理の常識が覆される瞬間に立ち会いました。

香り、食感、温度、味わい—、そのすべてが緻密に設計され、驚きと感動が連続するひとときは、まだ昨日のことのように思い出されます。

スペインの画期的な機能素材ブランド『ソーサ(SOSA)』と、ミシュラン三つ星、そして2024年「The World’s 50 Best Restaurants」で世界一に選ばれたバルセロナの名店『ディスフルタール(Disfrutar)』。

この両者が手を携え、“未来のガストロノミー(美食)”を体験する二夜限りのイベントが開催されました。

会場となったのは、市ヶ谷のガストロバル「Tinc Gana(ティンガナ)」。洗練された空間に、来場者の高揚感と静かな緊張が、独特の空気を漂わせていました。  

16時30分、ウェルカムドリンクとともに、招待された著名なシェフたちが次々に到着し、場が一気に華やぎます。

会場には英語、スペイン語、フランス語が飛び交い、まるでヨーロッパの食の都にいるような気分になります。  

まさにここは、国境を越えた料理人たちの交流の場となっていました。  

撮影中、偶然お声がけしたのは、福岡から上京されたというイタリアンレストランのシェフ。その方も、このイベントのためだけに訪れたと話してくださいました。

 ソーサ(SOSA):スペイン発、機能素材の先駆者

『ソーサ』はスペイン・カタルーニャ地方で誕生した、料理や製菓に新たな可能性をもたらす機能素材ブランドです。  もともとは伝統的なデザート専門の会社としてスタートしましたが、2000年以降、カタルーニャでエル・ブジを中心に巻き起こった料理革命を契機に、現在ではソーサのメインカテゴリーになっている、テクスチャー製品の開発に舵を切りました。

単に製品を生み出すのではなく、料理にまつわる知識や技術をシェフたちと共有しながら新たな素材を開発し、未来のガストロノミーを創る食のプロフェッショナルをサポートすることをミッションとして掲げています。企業内にシェフが在籍し、これまでにトレーニングを行なってきたプロフェッショナルは世界中で4,000人を超えました。シェフたちとのフィードバックを重ねながら、進化を続けています。 ソーサが掲げるのは、ナチュラルかつエシカル(倫理的)であるという信念。

テクスチャー製品の主な機能は、凝固(Gelling)、増粘(Thickening)、結着(Bulking)、起泡(Airing)、乳化(Emulsifying)の5つ。  これらの技術が生み出す素材は、世界中のプロフェッショナルの現場で高く評価されています。「今後も、シェフたちと歩みながら、さらに20年先を見据え、料理の未来に寄り添う素材をともに創り出していきたい」と、ソーサのブランド担当者は語りました。

ディスフルタール(Disfrutar):世界が憧れる“食の歓び”

「楽しむ」という意味を持つ“Disfrutar”。  

この名前を冠したレストランは、2011年に閉店した伝説的レストラン「エル・ブジ」で出会った3人のシェフ——オリオール・カストロ、マテウ・カサニャス、エドゥアルド・シャトルフ——によって、2014年にバルセロナでオープンしました。

感情に訴えかける独創的な料理で世界中の食通を魅了し、現在ではミシュラン三つ星を獲得。さらに2024年には「The World’s 50 Best Restaurants」で世界一の座に輝いています。

彼らが目指しているのは、単なる技術や演出ではありません。  

素材の持つ力を最大限に引き出し、人の心を動かす「体験としての料理」です。

中央:オリオール・カストロ(Oriol CASTRO)氏、左:パコ(Paco)氏と右:マヌエル(Manuel)氏

ディスフルタール シェフ:オリオール・カストロ(Oriol CASTRO)

スペイン・バルセロナ出身。数々の有名レストランで、研鑽を積む。1998 年にフェラン&

アルベルト・アドリアとともに、レスラン「エル・ブジ」のクリエイティブチームの責任者となり、

新しいガストロノミーの研究開発に取り組む。 2014 年 12 月にマテウ・カサニャス、エドゥアルド・

シャトルフと共に、『ディスフルタール』をオープン。

右:オリオール・カストロ(Oriol CASTRO) シェフ 左:ソーサ本社のエデュアルド・アフアサ シェフ

8皿の驚き。五感を解き放つひととき

この夜、オリオール・カストロ氏による8皿のプレゼンテーションが披露されました。  

『ソーサ』の機能素材が用いられ、『ディスフルタール』の世界観が巧みに表現されていました。

一皿ごとに物語があり、歴史があります。視覚、嗅覚、触覚、味覚、そして聴覚——五感のすべてが鮮やかに刺激されるような感覚を覚えます。  

これはもはや「料理」という枠を超えた、アートとも言える体験でした。

次回の後編では、提供された8品のすべてをご紹介いたします。  

なぜこれほどまでに、この料理が人々の記憶に深く残るのか。  

そして、“未来の美食”とはどのような姿をしているのか。

その全貌を、丁寧にお届けいたします。どうぞご期待ください。

「Tinc Gana(ティンガナ)」の方々と。左:シェフソムリエ菊池さん、左から二番目:ジェローム(jeromequilbeuf)シェフ。今回のイベントはオリオールシェフとジェロームシェフの親交もきっかけのひとつとなり、この特別な場所での開催が実現しました。

オリオールシェフと筆者

料理のスタートに登場するシート。料理の背景にはどういうコンセプトが隠れているのか、どういう物語があるのか。

キーワードで表現している。

スペインワインと食協会とは

スペインワインと食協会は、「スペインワインと食文化を囲み、高品質なスペインの魅力を皆さまと体感すること」を原点に、一過性ではないスペインブームを築く活動をしています。今後もスペインワインと食を真ん中に、新しい取組みや情報をご提供して参ります。

スペインワインと食大学運営 スペインワインと食協会(日本事務局/(株)LA PASION加藤 スペインオフィス/原田)

WEB:spainwinefood.org E-MAIL: info@spainwinefood.org

 


スペインワインと食協会プロデュース「スペインワインと食大学」とは

企業と一般の人々のプラットホームとなるオトナの学び場「スペインワインと食協会(=スペ食大学)」を開催しています。

多くの人に知られていない「スペインワインと食」を見る、聞く、味わう、体験と、五感を使い楽しみながら、その業界の一流講師による貴重な講義を体験できます。ここでしか得られないリアルイベントならではの仲間との出会いは一生の宝物です。

今年も「スペインワインと食」に関する情報を、日本とスペインから、イベントの告知も含めて発信してまいります。最新情報をいち早く知りたい方は、毎週金曜日に配信しているスペインワインと食協会のニュースレター「LOHASPAIN」をご活用いただけたら幸いです。無料購読はこちらから

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スペインワインと食協会 加藤智子/ PERIODISTA DE AGE TOMOKO KATO

福岡県出身のインポーター/ジャーナリスト。シェフ、パティシエ、ワイン販売を経て、日本の名門レストランで広報・PRを担当。飲食・流通・小売の現場経験を活かし、スペイン食材輸入販売の(株)LA PASIONを設立。2011年に「スペインワインと食協会」を創設。欧州委員会主催の農業・食品ビジネスフォーラムでは、EU加工品の専門家として講師を務めた。スペイン州政府や企業団体からは、現地展示会や生産者取材のため招聘を受けている。企画・プロデュースした人気講座「スペインワインと食大学」は、スペインの生産者や団体、日本の企業・レストランからも開催依頼が続く。WSET Level3取得に挑戦中。EUワイン・食材プロモーションを担う海外企業からの日本市場支援の依頼も相次ぐ。現場と消費者をつなぐ語り手として、企画・講演・教育活動を展開中。「LOHASPAIN」編集長。オリーブオイルソムリエ®。

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