第3回スペインワインと食大学
スペイン産オリーブオイルの真価を知る旅 vol.1
「MYオイルを探そう!」
~魅惑のアンダルシア州・高品質EXV.オリーブオイルの極意~
こんにちは、加藤です。
先日開催された、
スペイン産オリーブオイルの真価を知る旅 「MYオイルを探そう!」のレポートです。
「今年すでにスペインへ行って美味しいものをたべてきました〜!」
この日一番驚いたのは、そんなことをおっしゃる方が半分近くいらっしゃったこと!
数ヶ月前のスペインへの思いを馳せながらご参加くださったことが
とても嬉しかったです。
また、オリーブオイルのテイスティングが初めての方から、
オリーブオイルソムリエとして独自の講座を開催し講師をされている方や、
油専門店としてメデイアでひっぱりだこの、あの方などなど、
さまざまな方にいらしていただけてとても賑わう楽しいひとときでした。
講座の詳細は別記事にレポートすることにしまして、
まずはこの日のために作られた、
西麻布フェルミンチョのスペシャルなランチコースをアップいたします!
初めてこの記事をご覧になる方のために、
協会ライター田川敬子さんが書いてくださった「地球の歩き方ブログ」から
フェルミンチョさんのご説明を一部抜粋させていただきます。
東京の西麻布にあるFermintxo(フェルミンチョ) といえば、スペインきっての美食の地バスクや
カタルーニャのミシュラン星付きレストランで何年も修業を積んだ作元慎哉シェフが切り盛りする
知る人ぞ知るスペイン料理店。バルセロナの飲食業界で働いていた奥様の典子さんともどもワインに詳しく、
夫婦そろってソムリエ資格を有するだけではなく、典子さんは昨年日本で最優秀ベネンシアドーラにも
選ばれたという日本のスペイン料理業界で常に注目を浴びる2人です。
地球の歩き方ブログ:http://m.tokuhain.arukikata.co.jp/valencia/2016/05/post_352.html
【スペシャルランチコース】(乾杯CAVA付き)
まずは、講師の酒井さんから乾杯のご挨拶をいただいて、
みなさんとCAVAで乾杯をしました。
とても暑い土曜の午後でしたので、明るいうちから優雅な泡タイム。
至福の時です。
◼︎タパス5種
お待ちかねのお料理スタート。
このプレートが登場した瞬間に会場は、
「わぁ〜!!!」歓声があがりました。
ご覧の通りいろとりどりで、盛りだくさんな内容は見るだけでも楽しくなります。
・生ハムとEXオリーブオイルのグミ
初めての食感!
考案した青木シェフは、
「オリーブオイルはオリーブのジュースだから、生ハムメロンのような感覚です。
オリーブオイルをフルーツに見立てることで思いつきました」
とのこと。
生ハムに包まれている様子はこちら。
初めていただくオリーブオイルのグミは、
遊び感覚いっぱいで面白かったです。
・ミニボカディージョ
ミニとはいえ、
日本発のボカディージョ専門店を姉妹店にもつフェルミンチョさんですから、
本格派のボカディージョはうなる旨さです!
【掲載】FOOD STADIUMのヘッドライン〜「FERMiNTXO BOCA(フェルミンチョボカ)」
・サルモレホ
季節感があります。
フェルミンチョさんのサルモレホは、濃厚ながら後味さっぱり。
思わず「おかわりください!」と言いそうになりました。笑
・ブランダーダ
面白いですよね。
キュートな見た目と味わいのギャップに驚かされます逸品です。
・じゃがいものアンダルシア風サラダ
テーマがアンダルシアのオリーブオイルだということで、
アンダルシアらしいタパスをご用意下さったのです。
シンプルなのにしっかりとしたレストランの味。
小さなタパスにもプロの意気込みを感じるものばかりなのです。
◼︎前菜
ガルバンソーと白いんげん豆のヘレス風煮込み
器のプレゼンテーションから素敵なセンスです。
豆にしみこんだ味があとをひきます。
ヘレス風の煮込みだけあり、
このお料理を一口いただいて、シェリーを飲み始める方が。
作元典子さん
そうです!!
昨年日本で最優秀ベネンシアドーラに選ばれた作元典子さんがいらっしゃるので
ここでシェリーを飲まなくてどうする!ということなんです。笑
みなさんも撮影タイムに!
動じず、素晴らしく披露してくださった典子さんです。
私もアルコール解禁だったならば、もちろんシェリーに合わせたかったです・・・。
◼︎メイン
イベリコ豚プレサのグリル マスタードソース
こちらには、アンダルシア州で一番収穫されるピクアル種のオリーブオイルが使われました。
シェフ曰く、
イベリコ豚の味わいをより引き出せる、強い味わいのピクアルをあわせてみた」そうです。
火入れ加減が絶妙なので、みなさんも大絶賛。
さきほどの前菜に合わせたシェリーより、濃厚なシェリーを合わせてみたり、
赤ワインに突入の方々も。
◼︎デザート(カフェ付き)
チョコレートテリーヌ
こちらには、この夏初上陸を予定しているエレガントなピクアル種を合わせて。
しっかりとチョコレート濃度が高いテリーヌでしたから、
ピクアルの風味がアクセントになり、相性抜群です。
作元慎哉オーナーシェフ
青木繁シェフ
作元シェフや青木シェフにもいらしていただいて、
オリーブオイルのお話から、
スペインの話、食材の話など
みなさんと盛り上がりました。
シェリーに関する深い質問にも優しく答えてくださる典子さん。
フェルミンチョさんには、シェリーの種類もさまざま揃えてあるので、
シェリー初心者の方も、お詳しい方も、
きっと自分の好きなシェリーに出会えるはずです。
実際にスペインでいろいろ召し上がったり、
スペインに限らず、イタリアや台湾などのアジアまで、
さまざまなところの美味しいものに出会っているみなさんです。
そんなみなさんも、フェルミンチョスペシャルランチコースを絶賛くださり、
一気にフェルミンチョさんのファンになってしまったご様子!
料理に合わせて、シェフィーの味のタイプを飲み比べたり、
秘蔵ワインが眠るフェルミンチョさんならではなのですが、
珍しい赤ワイン、グラス1800円のものもボトルが空きました。笑
知的好奇心を満たし、
素晴らしいお料理に触れ、優雅な昼下がりとなりました。
最初にイベントのご相談に伺った際に、
アンダルシア州のオリーブオイルを2種使ってお料理をおねがしたのですが、
本来は、カタルーニャ州の三ツ星レストランで修行された作元シェフです。
つまりアンダルシア州のオリーブオイルとは対照的な味わいの、
カタルーニャ州のオリーブオイルを常用されています。
いつもと違うタイプのオイルでしたが、一つ返事でこの企画をおうけくださいました。
作元シェフと青木シェフに実績と技術とセンスがあるからこそ、
ご対応いただけたのだと思います。
全ての味にしっかりと「フェルミンチョらしさ」が表現され、
シェフの視点を通したアンダルシア州オリーブオイルの使い方になっていることに
感動しました。
イベント前日には、このランチのためにシェフが夜なべをして仕込みをしてくださったことも存じてましたので
一口一口をいただきながら、胸も震えるランチタイムとなったことはいうまでもありません。
https://spainwinefood.org/portfolio/fermintxo/
★協会推奨レストランレポート
協会レストラン推奨者ライター 小成富貴子
【文】スペインワインと食協会 加藤智子
福岡県生まれ。1997年より「食」の世界において、調理師、パテシェ、サービス、イベントコーディネイト、企画、広報、PRまで幅広く経験。2009年「食で毎日をもっと嬉しく、人生をもっと楽しく」をテーマに「食×スペイン」に特化したLA PASION(ラパシオン)設立。食品の輸入、オリーブオイル講師、食関係のPR・広報、イベント企画・運営に携わり、ライターとしても活躍中。