【レポート3】エスパイ・プリオラート 2015 〜プリオラートの歴史「第一次改革」〜
【Reportaje3】Espai Priorat 2015
【レポート2】で、12世紀まで遡り「プリオラートの歴史」を馬場祐治氏の解説の元ご紹介させていただきました。
今回は、プリオラートのワインが一躍世界の注目を浴びることになった「第一改革」について
馬場 祐治氏のレポートからご紹介させていただきます。
★馬場 祐治氏 プロフィール詳細はこちら。
㈱サンティール・田崎真也事務所ディレクター・田崎真也ワインサロン講師
2006年最優秀ベネンシアドール
1998年ポートワイン・ソムリエコンテスト優勝
——————-
アルバロ・パラシオス
<レルミタの畑>
プリオラートのブドウ畑は20〜50度程の急斜面。
毎日の農作業は過酷以外の何物でもない。
今でも斜面から転がり落ち死者も出る。
20世紀、過酷なブドウ栽培に耐えられず、若者達はこの地から離れ、
プリオラートはますます衰退、世の中から見放されたワインとなってしまっていた。
プリオラートの新たな復活は、1980年代まで待つ事となる。
機械化は不可能、ロバや手作業が必要な厳しい環境だが、
この忘れられた地には樹齢70〜90年もの古い樹が残されている。
この急斜面では最高のブドウが穫れる。
1989年、ルネ・バルビエを筆頭にアルバロ・パラシオスらの4人組(5人組)が
この地のポテンシャルを見出し、品質の高いワインを造りはじめた。
彼らの偉大なワインはパーカーが高く評価した事で、
プリオラートが一気に世界に知られるようになった。
今回、幸運にもアルバロ・パラシオスとお会いする事ができた。
そして、プリオラートで最も高値で売られているワイン、レルミタの畑を見学させて頂いた。
1.5haの単一畑。30〜50度の急斜面。
樹齢は60〜100年。Sereと呼ばれる大陸からの乾いた風が湿気を防ぎ病気から守る。
一つの樹にブドウは2〜3房と少ない。2013年の生産は750本とほんの僅か。
今回のスペインの旅の中で、最も訪れたかった畑。
忘れられた産地プリオラートの「第一次改革」と呼ばれる中でも最も象徴とする畑。
ちょうどブドウの花が咲いていた。
【文】馬場 祐治
——————-
周囲を山に囲まれた谷に位置するプリオラートの自然は、ブドウにも人にとっても大変過酷で、
先人から伝わるこの地に適した独自のブドウ栽培方法があります。
5人組の一人、フランス人女性、スイスで育ち、レネ・バルビエ氏に誘われ
1989年にプリオラートのプロジェクトにジョインしたダフネ・グロリアンさんも、
「プリオラートに先祖代々根付いた、この土地のブドウ農家の人達と協力体制を組めたのも成功の要因である」
と語っていたのが印象的でした。
次回は、馬場 祐治氏の解説の元「プリオラートの歴史〜第2次改革〜」に続きます。
【レポート4】エスパイ・プリオラート 2015 〜プリオラートの歴史「第二次改革」〜
【Reportaje3】Espai Priorat 2015
https://spainwinefood.org/espai-priorat-2015-4/
スペインワインと食協会 原田郁美
山口県出身。広告代理店でデザイナーとして勤務後、渡西。3年間のバルセロナ生活でスペインワインと食の魅力に取り憑かれ帰国後「日本とスペインをつなぐ架け橋」を目指し独立。2011年「スペインワインと食協会」設立。2012年に再び渡西。プリオラートでワインづくりとともに輸出サポート・ワインプロモーション全般、デザイン、執筆を行う。WSET ® Level 3 。Spanish Wine Specialist
@ikumiharada





