【レポート】充実の180分!アンダルシアのオリーブオイルテイスティングセミナー &料理イベント@パティア東京ベイサイド店

【レポート】充実の180分!アンダルシアのオリーブオイルテイスティングセミナー &料理イベント@パティア東京ベイサイド店

こんにちは、スペインワインと食協会の加藤です。

12月です。朝の冷え込みが、冬らしい東京です。

 

さて、今回は12月2日(土)にパティア東京ベイサイド店で開催された「アンダルシア産エキストラバージン・オリーブオイルのテイスティング&料理イベント」のレポートをお届けします。

主催は、スペイン・アンダルシア州政府 Andalucía TRADE (旧EXTENDA)「アンバサダープログラム」事務局です。

 

アンダルシアのオリーブオイルテイスティングセミナー&料理イベント

アンダルシアのオリーブオイルテイスティングセミナー&料理イベント

 

 

オリーブオイル生産量の世界一を誇るスペイン。

アンダルシア州は、世界の35%を担います。

同じ品種のオリーブであっても、産地などのテロワールや生産者の哲学により、味わいはまったく違うものになることから、まるでワインのよう。とても奥が深く、使うシーンや用途によって楽しめるのがエキストラバージン・オリーブオイルです。

 

・アンダルシア産エキストラバージン・オリーブオイル

今回ご紹介は以下の7種類です。(画像の右からご紹介しています)

 

 

⚪︎Aceite Supremo S.Lアセイテスープレモ有限会社

輸入業者:De Oliva(https://de-oliva.com/)

 

・Supremo Royal (スープレモ ロイヤル種)

青いバナナのような香りとクリームのような滑らかな味わいが特徴。焼いた肉や魚に合わせても。

・Supremo Arbosana (スープレモ アルボサナ種)

青くフレッシュな香りと少しの辛味が人気。ヨーグルトやフルーツと合わせて。

 

⚪︎Castillo de Canenaカスティージョ・デ・カネナ社

輸入業者:ユーロパス(http://castillodecanena.jp)

 

・Medinaceli メディナセリ

早摘みアルベキーナ(10月搾油)は辛味があり、完熟アルベキーナ(12月搾油)はフルーティーで甘味があり、2種類をブレンドすることで、絶妙な味わいのアルベキーナになります。早摘み、完熟、ともに収穫後すぐに搾油し、タンクを分けて保管しています。注文ごとに2種類をブレンドしてボトリングします。

21st Century Oils First Early Royal 早摘みロイヤル

このロイヤル種は、約3,000年以上前から生息しているオリーブオイルの樹ですが、オイルとして一度も搾られたことはありませんでした。収穫が難しい上に実の量が少ないため、多くの生産者が栽培をやめ19世紀後半には絶滅の危機にありました。私たちは山岳の孤立した地域に生息していた樹をオリーブ園に植え育て、ようやくオイルとして搾ることができました。

 

⚪︎Goya ゴヤ

輸入業者:株式会社イマイ(https://www.goyaspain.com/jp/)

 

・Unico ウニコ

アンダルシア州の厳選オリーブを、香りの一番よい10~11月に手積みで収穫後、1時間以内に低温抽出製法で搾油した、エキストラバージン オリーブオイルの数量限定品。オヒブランカ種とピクーダ種をブランドして作られます。
ウニコ(=唯一の)な一品であり、GOYA®が誇るフラッグシップな逸品。

・Fruity フルーティ

GOYAは、エキストラバージンオリーブオイルの味や香りの違いにこだわる方にマッチする商品を新しく開発しました。
オリーブの収穫時期をシーズンの最初に定め、オヒブランカ種やアルベキーナ種などを使用することで、グリーンの香りをより強く感じられるように仕上げています。

 

⚪︎Oleo Almanzora オレオ·アルマンソーラ

輸入業者:アトム株式会社(https://www.rakuten.co.jp/atombrand/)

スペイン、アンダルシア州のアルメリアから直輸入、OleoAlmanzora社の有機エキストラバージンオリーブオイル
「アルベキーナ種」オリーブ100%のオリーブオイルです。アルベキーナ種はとても繊細でやさしい味わい。フレッシュでフルーティー、後からピリッとした辛味が特徴。

・オリーブオイルテイスティングセミナー

日本オリーブオイルテイスター協会(JOOTA)会長 長友姫世さんによるテイスティングセミナーからスタートしました。

 

 

オリーブオイル業界におけるアンダルシア産のさまざまなデータの説明、

オリーブオイルの特徴・特長と生かし方、

風味の特徴から食材や料理とのマッチングを考えた使い方、

栄養学的な観点と一般的な利点を生かした使い方など、多くの内容を詰め込んでくださっていました。

 

その後、長友さんと参加者でテイスティングです。

長友さんのテイスティングセミナーは何度目かになるのですが、今回もメモが追いつかないくらいの情報量にとても感動しました。

エキストラバージン・オリーブオイルの最新情報を含めた、いま聞いておきたい知識が詰まっているからです。

同時にいつも思うのが、長友さんのオリーブオイルへの情熱です。

たとえば、Castillo de Canenaカスティージョ・デ・カネナ社のロイヤルを「ロマンスグレーの紳士(包容力があって、いろいろな料理に合わせてくれるから)」など、オイルを人にたとえて説明してくださる、とか。

そこには、オリーブオイルに興味を持ってもらえるように、より多くの人に伝わるようにとの思いを感じます。

余談ですが、わたしもセミナー時に、オイルを女優にたとえてお伝えすることがあります。長友さんにこれまで以上に親近感を抱いてしまったのはいうまでもありません。

日本オリーブオイルテイスター協会( JOOTA) 会長 長友姫世氏

日本オリーブオイルテイスター協会(JOOTA)
会長 長友姫世氏

上場企業広報やラジオDJとして活躍後、国際認定公式 オリーブオイル鑑定士資格、IOC国際オリーブ理事会 オフィシャルパネルリーダーコースディプロマ取得、 専門家として活動。世界各地の国際オリーブオイルコ ンテストにてアジア人初の鑑定審査員を歴任。メディ アを中心に活動、執筆や講演、企業コンサルも数多く 手がける。TV番組「マツコの知らない世界」ではオ リーブへの愛を熱く語り話題に。日本におけるテイス ターの育成にも尽力。

・アンダルシア産オリーブオイルをつかった7品の料理

 

スペイン料理研究家 加瀬まなみ氏によるアンダルシア産オイルをつかった料理7品が紹介されました。

 

加瀬さんは、今回のお料理はハレの日ではなく、毎日のテーブルで使うイメージで考案されたそうです。

 

[menu]

フルーティ Fruity :ナスの焼き浸し

メディナセリCastillo de Canena:まぐろカナッペ

アルボサナ Supremo Arbosana:冷奴とハモンセラーノ

ロイヤルSupremo Royal :バナナのベーコン巻きピンチョス

ウニコUnico:オリーブおにぎり

オレオ・アルマンソーラ Oleo Almanzora:とん汁

ロイヤル Castillo de Canena Royal :冬のラタトゥイユ

 

 

お料理をいただいてみて、どれも新鮮な驚きがありました。

普段の食卓をイメージされているので、作ったことのある料理がほとんどです。しかし、すべてのメニューに「え!こう合わせると、こんな味わいになるの?!」という発見があったからです。

たとえば、おにぎり。我が家もおにぎりには、エキストラバージン・オリーブオイルを入れますが、オリーブの実を合わせたことはなくて。

一緒に食べるとすごく合う。しかも見た目も可愛らしく、パーティーやお弁当でも目を引きそうです。

 

何より嬉しかったのは、まさに帰り道に買い物をして、夕飯に試してみたい!と思えるようなメニュー構成。

参加者の皆さんも手に入りにくい食材ではなく、どこのスーパーにもある食材をアンダルシアオイルが大変身させてくれることを目の当たりに体験できたのではないかと思います。

「こんな美味しいオイルが助けてくれるから、誰でも、すぐに、簡単に実践できるように」

試食をいただきながら、加瀬さんのそんな優しい想いが込められているように感じました。

 

スペイン料理研究家
加瀬まなみ氏

両親在住時スペインにて家庭料理を学び、2000年 よりフリーの料理研究家として活動。正しい作り方 より楽しい料理!お料理初心者でも「やってみよう かな」と思える簡単手軽さがコンセプト。メディ ア・イベント出演、撮影監修、レシピ開発、All About、ippin、エノテカなどで執筆活動も行う。 全国タパス選手権 2018年 3位入賞。2022年 審査 員最高得点賞。2023年 優勝&審査員最高得点賞。

・MCは岩瀬大二さん

 

 

さすがMC岩瀬さん、他ではなかなか聞けないようなトークが盛りだくさんでした。

長友さんと加瀬さんがオリーブオイルにハマるきっかけのエピソードだったり、この日のオイルをアルコールにたとえてくださったり。

アルコールのたとえは、以下です。

⚪︎カスティージョ・デ・カネナ

・ロイヤル ボルドーのソーテルヌ

・メディナセリ チリのプレミアムなソーヴィニヨン・ブラン

 

⚪︎Aceite Supremo S.Lアセイテスープレモ有限会社

・ロイヤル シャンパーニュ

・アルボサナ アルゼンチンのトロンテス(白)マルベック(赤)

 

⚪︎GOYAゴヤ

・ウニコ オーパスワン

・フルーティ IPA(ビール)

 

⚪︎Oleo Almanzora オレオ·アルマンソーラ

オレオ・アルマンソーラ プロヴァンスのドライなロゼ

 

ワイン好きな方々も多くいらしたので、一層理解が深まったように感じました。

アットホームで和んだ空間つくりをされていて、その後の質問コーナーでは、参加者の方からすぐに手があがっていました。

トークの合間には、即売にいらしてくださったインポーターの方々にインタビューされていました。

そのおかげで、福岡からいらしたアトム株式会社さんが、お肉のあんずさんだったことがわかり驚きました!

(福岡出身のわたしは、帰省すると実家で必ずあんずさんのお肉が出てきます。)

MC 岩瀬大二氏

ライター/酒旅&ワインナビゲーター/MC。守備範囲は「赤提灯からレッドカーペット」、「新橋から世界のワイナリー」まで。全国の酒場、各国のワイナリーを巡り、その魅力や行間を伝えるライター業を軸に、酒やフードにちなんだイベントのプロデュース、演出、MC/DJとしても活動。 シャンパーニュ専門サイト『シュワリスタ・ラウンジ』編集長、シャンパーニュ騎士団認定オフィシエ。
公式サイト:http://daijiiwase.jimdofree.com

De Oliva(https://de-oliva.com/)の加藤智保子さん

アトム株式会社(https://www.rakuten.co.jp/atombrand/)

質問タイムでは、オリーブオイルで出演された長友さんと同じく『マツコの知らない世界』(TBS)にハーブコンシェルジュとして出演された小早川さんがトップバッターです。

アンダルシア産オリーブオイルとハーブに関する質問でした。

スペイン語通訳・翻訳者の三島さんもハラペーニョにつけるオイルでおすすめを質問されていました。

ワインのプロフェッショナル、株式会社飯田の公平さんは、

「茶碗蒸しに合わせるのは、どのオイルがおすすめですか?」という質問を。

・日本オリーブオイルテイスター協会(JOOTA)の方々も

最後に

あっといういまの180分。高品質なアンダルシア産オリーブオイルを、情報、知識、体験と、まさに五感をつかいながら、テイスティングのプロフェッショナルと、スペイン料理研究家から一度に学ぶことができるまたとないイベントでした。

 

オリーブオイルというと、一般的に、パスタに、サラダに、とつい、洋食に合わせることを考える人は少なくありません。

もちろん洋食に欠かせないオリーブオイルです。かなり必須です。ですが、意外と知られていないのが、出汁とオイルの相性。

長友さんがセミナーでご紹介してくださっていて、加瀬さんの料理には、ナスの焼き浸しが登場。

「セミナーで学ぶ→実際に試食できる」という、ベストタイミングな学びの瞬間であり、「オイルを合わせた出汁を飲んでほしくてこのメニューをご用意しました」と、加瀬さんの説明もありました。

 

他にも、7種のオイルの香りや味わいを生かした使い分けの妙まで、リアルに味わうことができる貴重なプログラムでした。

7種すべてが難しくても、2,3種は使い分けると、日常の食卓が違ったものに感じられるはずです。

手の込んだことではなく、いつもの料理にオイルをかけるだけでも、バージョンアップさせてくれる調味料だから。

この記事をご覧の方々にも、ぜひアンダルシア産オイルをお試しいただきたい、心からそう思います。

 

 

 

 

 

 

 

スペインワインと食協会 加藤智子

福岡県生まれ。1997年より「食」の世界において、調理師、パテシェ、サービス、コーディネイト、企画、広報、PRまで幅広く経験。2009年スペイン産オリーブオイルに一目惚れし「食で毎日をもっと嬉しく、人生をもっと楽しく」をテーマにLA PASION(ラパシオン)設立。2011 年「スペインワインと食協会」設立。スペイン食品の輸入・販売、オリーブオイルティスティング講師、PR、編集、執筆を行う。JOSAオリーブオイルソムリエ、調理師。