『スペイン・アンダルシア産ワインセミナー』
~D.O.マラガ/D.O.シエラス・デ・マラガ~
7月12日にアカデミー・デュ・ヴァン青山校にて、アンダルシア南部と地中海沿岸地域にある原産地呼称マラガ及びシエラス・デ・マラガのワインに関する試飲セミナーに協会ライターの堀池マキさんと伺いました。
主催は、スペイン・アンダルシア州政府とアンダルシア製品輸出促進公社(EXTENDA)です。
リアル会場と、オンラインと同時セミナーです。
ワインのプロフェッショナルも多く参加されました。

アカデミー・デュ・ヴァン青山校入口 『スペイン・アンダルシア産ワインセミナー』
~D.O.マラガ/D.O.シエラス・デ・マラガ~
想像以上に充実した貴重な時間でした。スペインワインと食協会のわたしからは、スペインワインに興味があるけど、詳しくない方へ向けてお伝えしようと思います。

講師の明比淑子氏 (スペインワインプロモーション会社(株)http://www.vinoakehi.com/ アケヒ代表取締役)から、
素晴らしいレジュメに沿って、歴史、統計数、生産地域、ワインの説明がありました。

真ん中:講師の明比淑子氏 (スペインワインプロモーション会社(株)アケヒ代表取締役)
D.O. マラガ、
D.O.シエラス・デ・マラガ、
D.O. パサス・デ・マラガ
この3つのD.O.をひとつの原産地呼称統制委員会が統制しています。
CONSEJO REGULADOR DE LAS DENOMINACIONES DE ORIGEN “MÁLAGA”、
“SIERRAS DE MÁLAGA”、“PASAS DE MÁLAGA”
最初に紀元前8世紀から2004年までの、この地域のワインに関する歴史の説明がありました。
明比さんが専門用語とともにわかりやすくご紹介くださり、歴史に詳しくないわたしでも現在に至るまでの流れをざっくり掴むことができました。むしろ、ちょっと勉強してみたくなったほどです。

2020〜2021年度の統計は以下です。
・登録ボデガ数 45
・ブドウ栽培者数 443
・ブドウ総収穫量 3,212,783kg
・登録ブドウ栽培面積 876ha
・ワイン総生産量 1,861,206L
・ワイン総出荷量 1,548,060L
国内市場 1,139,503L
海外市場 408,557L
(フランス、ドイツ、オーストリア、ポーランド、英国、米国)
さらにブドウ栽培面積(ha)品種別は以下。
- ペドロ・ヒメネス 254
- モスカテル・デ・アレハンドリア 232
- モスカテル・デ・グラノ・メヌド 75
- シラー. 60
- カベルネ・ソーヴィニヨン 48
出荷量は以下。
D.O.マラガ. 1,029,857 67%
D.O.シエラス・デ・マラガ 518,203 33%
(数字はセミナー資料より)
この統計からわかること。
それは、この地域のワインがまだ日本で「多くの人に知られていない」ということだと思います。
総出荷量からみても明らかに海外に全体の3割強しか出荷されていません。
それに比べ、例えばシェリーの登録ブドウ栽培総面積は7000haを越すくらいです。
今回のD.O.の登録ブドウ栽培面積876haとはひと桁も違います。
各D.O.ごとの生産地域も色分けされた地図を元に、説明がありました。

『スペイン・アンダルシア産ワインセミナー』~D.O.マラガ/D.O.シエラス・デ・マラガ~
地域ごとの土壌、標高、天候。
個性豊かなワイン造りに欠かせない特徴がいろいろ違います。じつに興味深かったです。
さらに認定品種、甘口リキュール・ワインの造り方、
リキュール・ワインの甘さの度合いを表す専門用語や色の濃さを示す用語、
さらに造り方や官能特性に基づいて付けられた名称も教えていただきました。
さて。お待ちかねのセミナーでの試飲ワインは以下です。

『スペイン・アンダルシア産ワインセミナー』
~D.O.マラガ/D.O.シエラス・デ・マラガ~
*( )内は輸入元です。
1.ホルヘ・オルドニェス社 ボタニ
(株式会社ミレジム:https://www.millesimes.co.jp/)
※ご注文は左記武蔵屋サイトより https://store.musashiya-net.co.jp/)
2.ビーノス・セデージャ社 セデージャ
(bodegas pepito:http://www.bodegaspepitotokyo.com/)
3.F.シャッツ社 ロサード(*)
(株式会社リターナー:https://www.wine-pole.com/f)*ロサードの取り扱いはリターナー様のみです。
F.シャッツのそのほかの商品は、アルコス様、南喜一朗商店様もお取り扱いがあります
(有限会社アルコス:https://arcos-jp.com/)
(株式会社南喜一朗商店:https://store.shopping.yahoo.co.jp/wineshopminami/)
4.キエニンゲル社 マックス
(株式会社南喜一朗商店:https://store.shopping.yahoo.co.jp/wineshopminami/)
5.ドニャ・フェリサ社 セイス+セイス
(株式会社南喜一朗商店:https://store.shopping.yahoo.co.jp/wineshopminami/)
6.デスカルソス・ビエホス社 DV+
(株式会社南喜一朗商店:https://store.shopping.yahoo.co.jp/wineshopminami/)
7.モロサント社 ルネーラ
(株式会社南喜一朗商店:https://store.shopping.yahoo.co.jp/wineshopminami/)
8.ペレス・イダルゴ社 ベガ・デル・ヘバ
(株式会社フルート・デル・ソル:https://fruto.jp/)
ここに加えD.O.マラガのワイン(2種)を試飲しました。
これらはまだ日本には輸入されていません。
つまりわたしたちは日本で購入ができないのです。
こんなにポテンシャル高く、印象深い味わい。
興味のあるインポーターさんはぜひ試飲してみて、
日本で紹介くださると嬉しいです。輸入されたら購入したいです!!
繰り返しますが10種のワインを試飲させていただき、その素晴らしさにわたしは圧倒されました。
いちばん最初の白ワインから
「このワインをワイン好きな人はどれだけ飲んだことがあるだろうか・・・」
「どのバル、レストランへ行けば置いてあるだろうか・・・」
などと、少しの間、考えて込んでしまうほどのインパクトだったからです!
わたしたちが味わうことのできるアンダルシアワインの奥深さを少し垣間見ることができました。
しかし残念ながら、これだけの素晴らしいワインを誰でも知っている状態ではないのです。
なぜならわたしもすべて、初めて出会えたワインでした。
相当な通な方、プロフェッショナルの方しかご存知ないのかもしれません。
「こんな味わいを知ってもらうこと、味わっていただくことが増えると、
どれだけ多くの人の”ワインの世界観”をより広げることができるだろう。。。」
想像するだけで、わたしは勝手な使命感が湧き出て来るほどです。
それほどに、この味わいにとても感動しました。
とは言っても、たった10種の試飲です。
45の登録ボデガのワインを一つずつ試飲できたとしても、45種あります。
それはつまり、ワインに興味があるあなた、ワインラバーのあなた、
ワインに関わるプロフェッショナル、
どんな方にも未知の素晴らしいワインに巡り合えるということです。
なんと夢があることでしょう・・・!!
いまはすぐに伺えませんが、スペインワインと食協会のわたしは、
現地でボデガ巡りをし、生産者にインタビューしたい!
「どうしてこんなに素敵な味わいなのか」という秘密を探り、
レポートにまとめて、皆さんにご紹介したい!
そんな気持ちでいっぱいですよ。
それができるまでは、みなさんにもっと知っていただきたいので、まずはわたしがアンダルシアワインを取り入れてみようと思います!
先にご紹介したインポーターさんから購入させていただき、日本食と合わせて楽しみたいと思います。

『スペイン・アンダルシア産ワインセミナー』
~D.O.マラガ/D.O.シエラス・デ・マラガ~
最後に「情熱の赤いあの人」に会えました。業界ではおなじみの納堂さん。
これから一年、アンダルシアワインアンバサダーをされるそうです。
スペイン飲食業界に長年の経験があり、シェリー委員会公式ベネンシアドールとしても多方面にてご活躍の方です。
きっとアンダルシアワインの魅力を様々なイベントを通じて伝えてくれるはずです。
わたし自身も、アンダルシアワインと食のある空間でこれまで以上にお会いできるのが嬉しいです。
納堂友幸様 Facebookアカウント:
https://www.facebook.com/tomoriguez
【文】スペインワインと食協会 加藤智子
福岡県生まれ。JOSAオリーブオイルソムリエ。1997年より「食」の世界において、調理師、パテシェ、サービス、コーディネイト、企画、広報、PRまで幅広く経験。2009年スペイン産オリーブオイルに一目惚れし「食で毎日をもっと嬉しく、人生をもっと楽しく」をテーマにLA PASION(ラパシオン)設立。スペイン食品の輸入・販売、オリーブオイルと食育の講師、PRライター、インタビュアー&フードコラムニストとして活躍中。
