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今シーズン物のオリーブオイル試飲会

By 2015-01-121月 15th, 2015EVENT REPORT, FOOD, NEWS, OLIVE OILE

今シーズン物のオリーブオイル試飲会

 

はじめまして。この春でスペイン在住歴が丸13年になる田川敬子と申します。現在子育てを優先しながら、できる範囲内でスペインと日本をつなぐ仕事を手掛けています。

昨年からはオリーブオイルの仕事にも関わるようになったため、実家に帰省した際に日本オリーブオイルソムリエ協会のジュニアソムリエコースに通ったほか、マドリーでテイスティングの半日コースを受講。この3月にはバレンシアでみっちり4日間のコースに参加する予定です。

そんなわけで、初回の今日は11月末にバレンシアで開かれた今シーズン物の搾りたてほやほやエキストラバージンオリーブオイル試飲会に出席した時のレポートで、どんなオイルを試飲したかをご紹介します。

この試飲会を主催したのは、Escuela Valenciana de Cataという機関で、オリーブオイルの鑑定や分析のほか、教育活動も行っています。会場に入ると、テーブルの上に1人あたり12ものテイスティンググラスが置いてあってビックリしました。参加者は実にさまざまで、オリーブ農園を持つ人、有名メーカーの営業、自国に輸出したい外国人、仕事には関係ないオリーブオイル好きなどなど。共通する話題があるので、試飲会後のランチも楽しかったです。

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<なぜかテイスティングしていないバレンシア産のLagrimasのボトルが混ざっています。これは翌日の試飲会で頂きました>

オリーブオイルは、ワインのように色合いを見ることはしません。まずは、グラスを手のひらに包み込み、もう片方の手でフタをして温めてから香りを嗅ぎます(28度が適温)。それから口に含み、舌の上で転がし口全体で味わった後に飲み込みます。ほんの少し歯を開けて空気と一緒にスーッと音を立てて飲む方法もありますが、マドリーとバレンシアの講師はこの方法を用いていませんでした。次のオイルをテイスティングする前には、水やリンゴ、ヨーグルトなどで口の中をスッキリさせます(今回は水とピコス)。試飲はまず、地元のバレンシア産のものからスタート。

1.1 Olivo por la Paz(品種:アルベキーナ)
ワインで有名なレケーナ産。有機。アルベキーナ種のわりには青くフレッシュな風味。

2.Birdy(品種:アルベキーナ)
私が手伝っている有機オリーブオイル。アーモンドを彷彿させる風味。口当たりに甘味があり、とてもまろやか。

3.Belluga(品種:セラーナ・デ・エスパダン、ボリオル)
バレンシア州の中でもおいしいオリーブオイルの産地で知られるカステジョン県の内陸部アルト・パランシア産。
土着品種を使用。苦みはなく、辛みもほんの少々あるだけのまろやかさ。

4.TOT OLI(品種:アルベキーナ、マンサニージャ、ブランケタ、ピクアル)
アリカンテ北部山間部の段々畑産。グリーンオリーブの実の香り。やさしい風味。

5.Ecotravadell(品種:ビジャロンガ、ブランケタ)
アリカンテ北部産。有機栽培の土着品種を使用。口に含んだ瞬間にインパクトを感じる、特徴あるオイル。

6.L’alquería(品種:アルファファレンカ)
アリカンテ北部産。有機栽培で土着品種を使用。苦みやピリッとした辛みがあるものの、後味がとてもいい。

お次はオリーブ生産のメッカ、アンダルシア地方のものです。日本でも売られている有名どころばかり(笑)。

7.CLADIVM(品種:ピクード)
コルドバ産。土着品種を使用。濃いグリーンオリーブのフルーティーな風味。苦みや辛みがあるが、バランスがよい。

8.Castillo de Canena(品種:ピクアル)
ハエン産。有機。土着品種であるピクアルの特徴で辛みがあるが、口当たりもバランスもよい。上品な味わい。

9.OMED(品種:ピクアル)
グラナダ産。最初に苦みがあり、後から辛みがくる。講師いわく「これぞピクアル!」という風味だそう。

10.ORO BAILEN(品種:ピクアル)
ハエン産。土着品種を使用。青野菜やハーブ、グリーントマトのようなフレッシュな香りに、ピクアル特有のピリッとした辛み。

11.ORO DEL DESIERTO(品種:オヒブランカ)
アルメリア産。最初に苦みがあり、後味が辛い。スッキリした味わい。

最後にスペイン中央部とポルトガル産をテイスティング。

12.Soleae(品種:オカル)サラマンカ産。
リンゴや洋ナシ、桃を彷彿させるよい甘い香りながら、味はしっかりしていて辛みもある面白い風味。

13.Casas de Hualdo(品種:マンサニージャ・カセレーニャ)
トレド産。桃のような甘い香り。口に含むとまず苦みがきて、後味が辛いのに、どこか甘さを感じる風味。

14.Acuslha(品種:コブランコサ、マドゥラル、ベルデアル、コルドビル)
ポルトガル北部産。有機。甘いフローラル系の香りで、最後に多少の辛さを感じる。

どれも早摘みなので、グリーンでフレッシュなオイルでした。本来は搾油後に少々寝かせてから店頭に並ぶものもあるのに、この日のために特別に届けてもらったものもいくつかありました。

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<講師は主催機関のSusana Romeraとオリーブオイル専門家のMiguel Abad>

ワイン同様、オリーブオイルも好みによるところが大きいですが、私が今回の試飲会で気に入ったのは、比較的まろやかなTOT OLIとインパクトのあるL’alquería。偶然にも両方ともバレンシア産でした。今キッチンに何本もあるオリーブオイルが少し減ったら買おうと思います。バレンシアでは土着品種を使ったおいしいオリーブオイルを作っているものの、小規模農家が多い上、あまり商売熱心ではないのか、日本では馴染みがないですね。残念。この試飲会は、一度に14もの新油をテイスティングできる貴重な機会でした。毎年の楽しみになりそうです。

初回から飛ばしてずいぶん長文になってしまいましたが、これに懲りず今後もよろしくお願いいたします。

協会ライター 田川敬子

東京都出身。2002年の春に6年 来の夢が叶ってバレンシアで就職。日系企業、地元企業を経て、 現在はマイペースで通訳や翻訳、ガイドブックの仕事のほか、日西企業間のビジネスサポートも手掛ける。また『地球の歩き方』等の旅行関連サイトや日本オ リーブオイルソムリエ協会の会報誌にスペイン情報を寄稿中。『NHK地球ラジオ』等へのラジオ出演経験もあり。JOSAオリーブオイルジュニアソムリエ。

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